不動産用語集(あ行)

住み替えは多くの方々にとって初めての経験でしょう。
不安なことや分からないことがたくさんあるかと思います。
ここでは、住み替えの際に知っていると便利だったり、心強かったりする用語をまとめてみました。
これら以外にもご不明のことがございましたら、お気軽に弊社担当スタッフまでお問い合わせ下さい。


あ行か行さ行た行な行は行ま行や行ら行わ行

【アール】

曲線・曲面の総称。バルコニーや天井、柱の上部などをゆるやかな曲線を描いたアール状にデザインすることがある。

【RC】

Reinforced Concreteの略で、鉄筋コンクリートのこと。引っ張る力に強い鉄筋で、圧縮する力に強いコンクリートを補強する。優れた強度を発揮し、中高層建築で多く用いられる。

【IHクッキングヒーター】

電気熱源のコンロで、電気で鍋を発熱させる。ガス式コンロのように、噴きこぼれによる立ち消えの心配がなく、キッチン内も熱くならず、空気も汚さない。強い火力があるため、中華料理の炒め物などもおいしく仕上げられる。

【ISDN】

Integrated Services Digital Networkの略で、総合デジタル通信網のこと。デジタル技術を活用して、電話やファクシミリ、データ通信などばらばらに構築されてきたサービスを1つのネットワークで総合的に提供する。わが国では、NTTがINSという名称で88年からサービスを始めている。

【I型配列】

シンク、作業台、コンロ、冷蔵庫などを一列に並べたシンプルな配置方法。狭いスペースに向いている。

【アイランド型キッチン】

キッチンの配置方法の一つ。流しや調理台など機器の一部または全部を壁面から離し、キッチンの中央に置く。その部分が、島(アイランド)のようになるので、この名称で呼ばれる。多人数で料理したり、来客時に効果的な演出ができる。

【アウトフレーム工法】

マンションの住戸の四隅を支える太い柱や梁を、住戸の外側(バルコニー側など)に出す工法。室内の、柱や梁の出っ張りがなくなり、部屋の四隅まで有効に使えるのがメリット。

【アウトポール】

柱の出っ張りを室内ではなく建物の外側に出して、室内の壁際をすっきりさせる建築工法。バルコニー側には柱を出しやすいが、開放廊下側は廊下を狭くしてしまうため、採用されにくい。一般的にアウトポールは、バルコニーに面した部屋で採用されている。

【アウトレット】

電気器具や照明器具と電源を接続するためのコンセント、電話線の接続口、テレビアンテナ接続口のこと。

【青田売り(あおたうり)】

宅地の造成工事や建物の建築工事が完了する前に、売買等をすること。事前の説明と完成後の内容が違うとトラブルが生じやすいことから、開発許可や建築確認等、工事に必要な行政の許可を受けた後でないと、広告や契約をしてはいけないことになっている。

【上がり框(あがりかまち)】

玄関の上がり口と土間床との段差の高い方の床に取り付ける横木のこと。ケヤキなど木目の美しい材料や、マンションでは人造大理石や御影石などを主に使う。一戸建てでは、20〜40cmの段差がついているため、上がり框に腰掛けて靴を着脱できる。

【アクセス】

不動産等の所在地までの交通手段、道路整備の状態などを指す。交通アクセスともいう。不動産の価値を決定する一要因ともなる。

【足元温風器】

キッチンの流し台や洗面室の洗面台の下に収めたスリムな暖房機のこと。足元から温風が吹いてくるので、冬や早朝などの足の冷えに効果的。電気やガス、温水タイプがあり、足で軽く蹴ってオン・オフを切り替えるなど簡単に操作できる。

【足元灯(あしもととう)】

廊下や階段、寝室など足元に設置する低ワットの常夜灯。夜間の行動を安全にする。

【頭金】

住宅を購入する時に用意する自己資金のうち、購入代金の一部に充当する金銭のこと。主な金融機関は、物件価格の8割までしか融資しないため、一般的には2割相当の頭金を用意しないといけない。ただし、諸条件を満たせば頭金が0〜10%で購入できるローンや物件もある。

【アティック】

屋根裏部屋のこと。アティックルーム、グルニエ、ロフト・アティックなどともいう。収納スペースとしてだけでなく、子供部屋や書斎、アトリエとして利用されることも多い。

【アトリウム】

もともとは古代ローマの邸宅にあった広間のことで、屋根の中央部に天窓があり、床に石を敷き、中央に雨水を受ける水盤を置いた。今日では、ホテルやオフィスのロビー、マンションのエントランスなどに設けた開放的な吹抜け空間を指す。吹抜け空間の上部にガラスの屋根がかかっていたり、屋内庭園のようになっている。

【アフターサービス】

建物を売った後に一定期間、分譲会社や仲介会社が構造や設備・仕様の保守点検や修繕等の便宜を図ることを保証するもの。保証期間中なら無料で修理してくれる。

【アプローチ】

敷地の入り口から建物の玄関までの通路のこと。マンションの1階入り口付近も、アプローチという。

【雨どい】

屋根を流れる雨水を軒先に集め、地下や下水まで導いて排水する部材。溝型や管状が多く、銅板や亜鉛鉄板、カラー鉄板、硬質塩化ビニルなどで作られている。軒先に付ける「軒どい」、軒先から地上につなぐ「竪(たて)どい」、両者をつなぐ「呼びどい」または「あんこう」などに分かれている。

【アメニティ】

快適性、居住性のこと。住宅用語として使う場合、間取りや構造、仕上げ、設備、デザイン、色彩、住環境などについての快適さ、便利さ、住み心地の良さをいう。

【アルコーブ】

本来は、部屋や廊下など壁面の一部を少し後退させて作る窪みや空間のこと。マンションの場合、共用廊下から少し引き込んだ各住戸の玄関前部分をアルコーブという。

【あんこう】

「軒どい」と「竪(たて)どい」の接合部分に設けられた金具。「呼びどい」ともいう。

【あんどん部屋】

直接外気に接する開口部がない部屋のこと。採光、通風等の要件を満たせないので建築基準法上の「居室」とはできず、「納戸」「サービスルーム」などと表示される。

【アンボンド工法】

板状のコンクリートスラブ(天井・床)にピアノ線状の鋼材を通し、この鋼材を引っ張り、ギターの弦のように緊張させて固定させる工法。スラブを厚くさせる必要があり、その結果、遮音性も高まる。また、天井の小梁をなくせるため、圧迫感がなく、部屋を広く使える。

【生け垣】

自分の敷地と隣家の敷地の境界や、敷地と道路の境界などに、塀の代わりに植える樹木のこと。ブロック塀のような冷たさがなく、住宅街に緑の空間を提供できる。低木で形成されることが多い。刈り込みや施肥など日常的な管理が大切になる。

【委託管理】

管理組合の業務の一部または全部を管理会社に委託すること。管理組合は管理会社と管理委託契約を結ぶ。

【板畳】

マンションの和室などにある板敷きの部分。重いたんすなどを置くのに重宝する。

【一時金】

(1)不動産を賃貸借する時に、賃料とは別に借主が貸主に一時的に支払う金銭のこと。権利金、保証金、敷金、礼金、更新料、名義書換料などがある。賃貸借契約の終了時に全額または一部を借主に返還されるものとされないものがある。
(2)都市基盤整備公団から住宅を購入する時、売買契約を締結して支払う頭金のこと。

【位置指定道路】

建物を建てるために敷地に接して私道を造り、それを建築基準法上の道路として特定行政庁(都道府県知事や市町村長)に認可してもらった道のこと。

【1418バス】

浴室のサイズを示す数字で、1317なら130cm×170cm、1418なら140cm×180cmの広さを指す。一般的にマンションの浴室で1418のサイズがあれば、足を伸ばしてゆったり入れる浴槽が付いており、親子で入浴を楽しむことができる。

【一般定期借地権】

平成4年8月1日に施行された新借地借家法で導入された新しい土地の権利関係の一つ。50年以上(通常は50年)の契約期間で借地し、原則として契約の更新や期間延長をせず、契約が終了すれば建物を取り壊し、更地にして地主に返還する。

【一般媒介契約】

媒介契約の一つ。不動産の売主が複数の不動産業者に売却を依頼できる。

【移転登記】

ある権利を持っていた人から他の人へ、その権利が移転したことを登記すること。

【田舎間】

わらを糸で刺し固めた床(とこ)に、陰干ししたいぐさで編んだ畳表(たたみおもて)を付けて、家の床に敷く建材のこと。畳表は裏返して2回使うことができる。しかし、最近では、社会情勢の変化や新しい建築工法に対応するため、フォームポリエスチレンやインシュレーションボードが使われるようになり、わら床は少なくなっている。地域によって畳の大きさは異なる。マンションや団地の畳のサイズは、物件によって異なることも少なくない。

【イニシャルコスト】

建物や設備を造るためにかかる投資費用のこと。

【委任状】

ある人がある法律行為を他の人に委託する契約を「委任」といい、委任したことを記載した文書を「委任状」という。

【違法建築】

建築基準法や条例の規定など、許可条件に違反している建築物のこと。手続きに違反している場合と建築物自体が違反している場合がある。合法に建築したが、増改築や修繕などで違法な状態になった場合も違法建築になる。特定行政庁は、違法建築の建築主、工事の請負人または現場監理者、所有者等に工事の施工停止、建築物の除却、移転、改築、使用禁止などの措置を命じることができる。

【違約金】

契約に違反した場合、相手方に対して支払うとあらかじめ定めておいた金銭のこと。

【入母屋屋根(いりもややね)】

上部が「切妻屋根」、下部が「寄棟屋根」のようになっている屋根。

【印鑑証明】

届け出ている印鑑と同一であることを証明する官公庁の書面。印鑑を押した文書の作成者が本人に間違いないことを証明する時に使う。法人の代表者等は登記所(法務局)に、一般個人は市町村や区などに印影(印を押した跡)を届け出る。印鑑証明の有効期間は一般に3カ月。届け出ている印鑑を「実印」、そうでない印鑑を「認印」という。

【印紙税】

印紙税法上で課税対象となる文書を作成する時に課せられる国税。契約書に印紙を貼る形で納税する。住宅購入時には、売買契約書や金銭消費貸借契約書、工事請負契約書などを作成する時に必要となる。契約金額により、税額が決まる。

【インターネットマンション】

インターネット専用線設備を備えた集合住宅のことで、インターネット専用の常時接続回線を導入、月々一定の定額料金で、マンションの入居者がインターネットを自由に安く利用できるようになっている。マンション内にLAN配線を行ったものや、電話線やテレビ同軸配線を利用したもの、また無線や衛星方式などさまざま。

【インテリア】

室内の内装や家具、装飾のこと。

【ウォークインクロゼット】

歩いて入れる部屋状の大型収納スペースのこと。主に衣類の収納に使われ、ハンガーパイプや棚が付いていたり、システム収納が組み込まれている。人が歩いて入れない場合は単に「クロゼット」と呼ぶ。

【浮床工法(うきゆかこうほう)】

床の工法の一つで、遮音効果が高い。コンクリートスラブの上に、グラスウールなど緩衝材を入れてモルタルコンクリートではさみ、カーペットやフローリングで表面を仕上げる。

【内金(うちきん)】

売買代金を何回かに分けて支払う場合、最終支払金以外に途中で支払う金銭のことで、「内入金(うちいれきん)」ともいう。契約によっては、「手付金」と同じ意味をもつ場合もある。

【打ちっ放し(うちっぱなし)】

コンクリートを打ち込んだままの面を仕上げ面とすること。無機質な感触が好まれ、商業ビルやマンション、個人住宅にまで広く取り入れられている。

【内法(うちのり)】

厚みのあるものの内側を測った寸法のこと。建物の有効面積を算出する場合には、壁の内側と内側を測る内法計算で考える。マンションを登記する際にも内法計算を用いる。

【ウッドデッキ】

庭先に向いたテラスの上に設ける木の甲板のこと。広さは3〜6畳程度。屋根は付けないが、屋内の延長のような空間で、スリッパを履いたままウッドデッキに出て、お茶を飲んだり、食事を楽しむ。

【売建住宅(うりたてじゅうたく)】

デベロッパーが宅地を分譲した後、購入者と建築請負契約を結び、その土地に一戸建てを建設して引き渡す方式。土地を売ってから建てるので「売建」、あるいは建築する条件を付けているので「建築条件付き」「停止条件付き」ともいう。あらかじめデベロッパーが建てた住宅を購入する「建売住宅」と異なり、購入者が自分の意向に沿った設計プランを選択でき、自由度は高いが、建築業者はあらかじめ決められている。事前に、その業者が建てられる工法を確認する必要がある。

【売主】

宅建業者が宅地建物の取引を行う場合の立場を示したもの。売買契約を交わして、宅地や住宅を直接販売する。

【エアサイクルシステム住宅】

省エネ型住宅の一つ。壁の間にすきまを設け、空気を対流させて温度調節するように設計された住宅。夏は床下の冷たい空気を、冬は日当たりの良い側の暖かい空気を循環させる。

【HRC】

Hard Reinforced Concreteの略で、高強度コンクリートを使った鉄筋コンクリート造のこと。通常SRC造とすべき建物を、RC造で建てることができ、工期短縮やコストダウンを図ることができる。

【HA】

最新のエレクトロニクス技術を導入した家庭用管理システムのこと。Home Automationの頭文字をとって「HA」ともいう。外部からの電話を使ってエアコンや電気器具のスイッチを入れたり切ったり、風呂の給湯を行ったり、異常があった時には警報を鳴らしたり連絡先へ通報したり、金融機関との決済をしたり、宅配ロッカーの開閉を行うなど、さまざまな機能が加わってきている

【ALC】

Autoclaved Light-weight Concreteの略で、軽量気泡コンクリートのこと。内部に無数の小さな気泡を含むため、軽量で施工しやすく、断熱性や耐火性に優れている。鉄骨造等の外壁や内壁、屋根、床などに使われる。

【エクステリア】

門、扉、塀、物置、カーポート、フェンスなど、住宅の外まわりの設備。インテリアに対する対語。

【SRC】

Steel Reinforced Concreteの略で、鉄骨鉄筋コンクリート造のこと。柱・梁など骨組みを鉄骨で組み、その周囲に鉄筋コンクリートをかぶせて一体構造にした建築工法。強度に優れ、マンションなど高層建築に用いられる。

【エックスシステム】

大阪ガスが開発した給湯暖房システム。コンパクトで強力なボイラーを設置し、浴室や洗面所、台所への給湯、温水を使った暖房や乾燥を行う。マンションでの採用が増えている。

【FRP】

Fiberglass Reinforced Plasticの略で、ガラス繊維で補強されたプラスチック複合材料のこと。優れた強度を持ち、浴槽や浄化槽などによく使われる。

【FF暖房】

FFはForced Flueの略で、ファンで強制的に給排気を行う暖房のこと。気密性の高い住宅で使われる。室内の空気を汚さず、安全性も高い。

【MB】

電気やガス、水道などのメーターを集めて検針しやすくしたもの。玄関脇などに設けられる。間取り図では「MB」と表す。

【L型配列】

ワークトップをL字型に曲げ、シンクとコンロを離して配置する方法。I型配列より作業動線が短くてすみ、2人以上がキッチンにいても動きやすい。コーナーの下はデッドスペースにならないように、回転式の収納棚を用いるなど工夫が必要。

【L値】

遮音性能を表す単位で、Lの数値が低くなるほど遮音性能は高い。床や壁を媒体にして伝わってくる音には「重量床衝撃音」と「軽量床衝撃音」がある。「重量床衝撃音」は、人が跳びはねたり、重い物をドスンと落とした時に伝わる音のことで、建物のコンクリートスラブの厚さや面積、工法によって異なる。一方、スリッパで歩いたり、スプーンなど軽い物を落とした時に伝わる音を「軽量床衝撃音」といい、床の工法や仕上げによって異なる。

【LDK】

Lはリビング(居間)、Dはダイニング(食事室)、Kはキッチン(台所)を指す。居間と食事室と台所が一体となった空間をLDK、食事室と台所が一体となった空間をDKという。例えば3LDKと表示されていれば、3つの居室とリビング、ダイニング、キッチンがある間取りだということ。

【遠赤外線式サウナ】

遠赤外線を利用した家庭用サウナ。電気やガスでサウナ内を適温に温め、皮脂腺に直接作用して体の中の老廃物等を除去、疲労回復によいとされる。

【エントランス】

建物の出入り口部分のこと。マンションでは、建物の正面玄関に設けられた広場を「エントランスホール」ともいう。

【追い焚き(おいだき)機能】

浴槽の湯が冷めた時に沸かし直す機能。高温差し湯式や、循環式がある。

【大型金利】

公庫融資で、次の3つのいずれかの場合に適用される金利のこと。
(1)住宅床面積が175m2を超え280m2以下の住宅を購入する場合
(2)前年の年収が一定額(給与収入のみの方の場合、1442万1053円)を超える場合
(3)購入する物件の価格が一定額を超える場合

【大壁造り】

柱などが内からも外からも出ないように壁面内に収める壁構造。一般的に洋風の部屋の壁の形式だが、特殊なデザインの和室にも取り入れられる。

【オートバス】

スイッチ一つで一定量の湯を浴槽に張ったり、保温や追い焚きをすることができるシステム。湯量が減ると、設定した量まで自動的に湯を足すタイプや、キッチンにスイッチがあり、キッチンに居ながら操作ができるタイプもある。

【オートライト】

人の気配を感知して自動的に点滅する照明。玄関などに使われる。

【オートロックシステム】

暗証番号や住戸内からの操作によって、ドアの施錠や解錠を行うシステム。マンションでは不審な訪問者の侵入をエントランスで防げ、防犯面で有効。

【オーバーハング】

下階よりも上階が張り出し、スペースが広くなるように設計された形式。下階よりせり出した部分をキャンティと呼び、居間やベランダとして使う。庭の広さを損なうことなく、建物内の広さを確保できる。

【大引(おおびき)】

床の根太(ねだ)を支える横材のこと。